第107章 寝たきりでも、私のために稼いでもらう

夜が明けるまで、二人はひたすら求め合い続けた。

最後は杉浦杏奈のほうが抱き潰されるように意識を失い、そこでようやく灰原仁司は彼女を解放した。

自分はシャワーも浴びず、そのまま眠り込んだ彼女を腕の中に抱き寄せる。

そして何度も、何度も、頬を撫でた。

昨夜、彼は鉱山の洞窟で野営していた。

その夜に見たのは、妙に生々しい夢だった。

最初に見たのは、晩餐会の席で杉浦杏奈が誰かに難癖をつけられている場面。

次に現れたのは、ぼろぼろの服をまとい、こちらへ必死に駆けてくる杉浦杏奈だった。

顔は無残に潰れ、片目は見えていない。

全身は血と泥にまみれ、まるで地獄の底から這い上がってきた亡者の...

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